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2026/06/25(Thu)
ADMIN


車のブレーキランプの赤い光の中見つけた彼女の姿はあのエマージェンシープログラムにしては異様に可愛らしくて
フリッカはヘルメットの中誰にも見られないように微笑んだ

とんとん、とその小さな肩を叩いたら、可愛らしくも彼女はその体をびくりと震わせる
ぎょっとした表情のエマージェンシープログラム、まぁ当然か、と彼は肩をすくめた
急いで飛ばしてきたバイクの黒いヘルメットをかぶったままじゃあ、どんなに仲のいい知り合いでも自分が誰か分からないだろう
疑いの視線とはいえど、エマにみあげられるその視線がくすぐったくて、彼はにこりと微笑む

「フリッカ、か?」

疑問符を飛ばした彼女を思わずぎゅっと抱き上げて、彼は小さく笑った
その行為で確信を得たエマも漸く彼の顔を隠していた黒いヘルメットを奪い取って、
その中から現れたフリッカロッタの綺麗な笑顔に怒りをあらわにした

「貴様、!俺を極寒の都会に放置して楽しいか!?あァ!!?この寒い中、こっちは慣れねェスカートだのヒールだの履いてきてやっているんだぞ!!茶番はいいから謝罪をしろ謝罪を!!」
「いやぁごめんごめん、混んでてさァ、俺急遽バイクで来たから遅れちまった。わざと遅れたわけじゃねェんだぜ?まァお前が健気に俺のこと待ってるかと思うと興奮しなかったと言えば嘘にな」
「黙れ屑野郎!!!」

抱きかかえたままの彼女は必死になってフリッカに怒声を飛ばすものの、
下ろせだの恥ずかしいだのという今の状況についての文句は何一つ言わないままで、
それに気を良くしたフリッカも冷え切ったエマージェンシ―プログラムの額に小さくキスを落として笑う
漸く自分の置かれている状況に気付いた彼女は持っていたフリッカの黒いヘルメットで彼の頭を思い切り殴りつけた
 



2010/11/25(Thu)
ADMIN