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2026/06/23(Tue)
ADMIN
シャルロッテの前奏曲
( 擬リヴ絡み小説12 /  蜂散と恋人 / 紫羽月さま宅珱ちゃん)
※紫羽月さまのみお持ち帰り可能です。


そもそも恋って何なのよ。

珱は目を細めて、そのきれいな髪をいじりながらぼんやりそう思った。
気づいたら目で追ってて、
一緒に話せたらすごく嬉しくて、
そばにいるだけでドキドキして、
他の女と居るのを見たら、ムカつくこと?

 「それが恋なの?」
 
ため息交じりにそう問えば、目の前の男は黙って肩をすくめる。
突然電話で、相談したいことがあるから家まで行っていい?なんて、やっぱり都合よすぎたかな。
そっけない態度をとる蜂散に、珱は少し後悔した。

「それは恋だと思うけどな、俺的には」
「え、?」

唐突に、蜂散は答えを口にした。
ぽかんとする珱に、にこりと笑って彼は言う、
 
「一緒にいて、すごく幸せなんだろ?良い事じゃん、恋するのってさ、ドキドキしたり、不安になったりして苦しいかもしれねェけど、でも結局は、幸せなんだよな」

笑顔でそういう彼に、珱は少し胸が苦しくなる。
人の気も知らずに軽々しく幸せを語ってしまうあたりは、蜂散らしいとは思うけど。

「蜂散はあたしより、ずっと恋愛経験豊富っぽそうだもんね」
「まぁ、珱よりは長生きしてますから」

けらけらと笑いながらそう言う蜂散。
あたしが言いたいことはそういうことじゃないんだけど、なんて、とても声に出しては言えなかった。
小さくため息をついて、珱はまた自分の髪に指を通す。
それを何とはなく見ていた蜂散が、珱の座っているソファの横にすとん、と座った。
ふと横を見れば、自分より高い身長も、自分より多い年齢も、自分とは何もかもが違う彼の姿に、珱は何も言わずにうつむいた。
今だ微笑を浮かべたままの蜂散は、うつむく珱の肩に手を回して彼女をそっと抱き寄せる。

「どうした、?ぜんぜん元気ないじゃん」

せっかく俺がいるんだからと笑う蜂散、
言っていいことなのかどうか、それすらも分からずに、おずおずと彼女は口を開く、
 
「あ、あのさ、…蜂散には、一緒にいて幸せな人って、いる?」
「…あァ、いるよ」

え、?と聞き返す前にその唇を塞がれる。
唐突過ぎて、抵抗もできないうちに蜂散の手が珱の手を押さえて、そのまま珱はソファにころがされてしまった。
何するのよ、そう言おうとしたらまた蜂散の舌が滑りこんできて、彼女は抵抗もできないままに蜂散の溺れるような甘いキスに目を閉じる。
彼の冷たい指先がそっと頬に添えられて、珱の首筋を後ろから支えた。
こつん、と額どうしがぶつかって、蜂散の笑顔がすぐそばにあって、

「これで答えになるだろ?俺は珱と居る時が一番幸せ、!」

恥ずかしげもなく笑顔で答える蜂散に、思わず珱の方が赤面してしまって、
なななにいってるのよ、!慌てて珱はくっついていた額を引っぺがして蜂散から距離をとった。
けらけらと笑う蜂散の声を聞きながら、火照って熱くなった頬に珱は両手を当てる。

「あ、あたしは、べつに、蜂散の事言ってたわけじゃ、ないんだからね!」
「そうなの?俺はいっつも珱からあっつい視線感じてたんだけどなァv」
「うううるさい!!そんなにがっつり見つめてたわけじゃ、!」
「あ、やっぱし俺のことみててくれたんだvうれしーv」
「もう、うるさいっ!!」

どぎまぎと慌てて並べたてた言い訳を蜂散は嬉しそうに笑うから、
なに、よと珱は眉を吊り上げる。

「元気でただろ?珱は照れてる顔も可愛いけど、やっぱ笑ってくれないとさァ」
「なっ…!」

動じもせずにただただ笑顔でそう言う蜂散、
嬉しいやら恥ずかしいやらで冷める様子のない頬の火照りを感じながら、
珱は必死に言い訳をする。 

「だ、だいたい、何でいきなりキスなんかするのよ、卑怯じゃない!!」
「あれ、キスされるの嫌い?」
「…き、きらいじゃない、けど、!」

びしりと蜂散に指を突き付ければへらりと笑ってかわされる。
むしろ嫌いじゃないことまで認めさせられてしまって、珱は完璧に蜂散のペースに巻き込まれたことをいまさらながらに自覚する。
それでも蜂散は攻撃の手を休めなくて、また珱を軽々とソファに押し倒してぬけぬけとつぶやいた、
 
「じゃあもう一回しとく?」

そう言うが早いかぺろりと蜂散の舌が珱の頬を撫ぜた。
湿った感触と生温かさにびくりと珱の肩が震える。
驚いた珱が口を開く前に、今度は蜂散の舌が珱の耳を捕えた。

「ひゃぁっ!?…な、なにしてっ、」

悲鳴を上げる珱を楽しんでいるかのように、蜂散の舌はゆっくりとした動きで珱の耳を刺激する。
生温かい舌があたるたび珱は強く眼をつぶって、普段決して感じることのないその感覚を逃がそうとするものの、蜂散の舌は止まらない。
すぐそばで、蜂散が唾を飲む音がする。
蜂散の吐息が首筋にかかる。

「…ん‥っ、…今度は、…キスだけじゃ、満足しないんだからね、!」

その刺激から逃げるように肩をすくめて珱がつぶやいた言葉に一瞬蜂散は驚いた顔をして、
それでも珱本人が顔を赤らめているのを見てくすくすと笑いだした。
な、なによ!珱がそう叫ぶ前に蜂散は彼女の首筋に小さくキスを落とす。
 
「仰せのとおりに、お姫様」

囁いた蜂散の声に、珱は小さく微笑み返した。









シャルロッテの前奏曲

( 珱、この服かわいいけどボタン多すぎじゃね?)
( ちょっと、!お気に入りなんだからちゃんと丁寧に外しなさいよ!)( はーい… )




紫羽月さま宅珱ちゃんお借りしました!





2010/06/21(Mon)
ADMIN