水没ホテル
水に浸かって住めなくなって、人々は街から出て行った。
誰もいない水浸しの街に、ワケありホテルがぽつんと一軒。そこに宿泊するお客さんも当然ワケありお金なし。
ぴちゃんぴちゃんと雫の音が途切れることのない水没ホテルで、今日もお客さんを待つオーナーのお話。
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オーナー (38)
ホテルのオーナー。基本的には紳士だが、傍若無人な態度をする者には容赦しない。たまに人を見下したような態度を取る一面も。この辺り一帯のワルたちはオーナーを恐れてホテルでは仕事をしない。水浸しのこの世界で、とある客を待ち続けている。
ピーコック・シクリッド (39)
ホテルの料理長。料理の腕は超一流だが、気性が荒く、すぐにナイフを振り回す暴れん坊。オーナーとは腐れ縁でケンカも多いが、弱みを握られているらしく最終的には丸めこまれる。お酒が大好きで、酔っ払うと手がつけられない。口は悪いが、本当は面倒見がいい。
アベニー・パファー (8)
003号室の宿泊客。女の子。水に濡れるのが怖いため、水の届かないソファーの上に座っている。可愛い容姿のくせに強気な性格で、すぐ懐くわりに喧嘩も多い。怒ると人に噛みつく癖があり、オーナーに叱られている。オーナーの友人夫婦が彼に預けていった「預かり物」なので、オーナーは彼女に手を出す者には容赦しない。
マッド・スキッパー (26)
006号室の宿泊客。自称ミュージシャンのお兄さん。めったに姿を見せない。常に外出しているのか、それとも部屋に引きこもっているのかは謎。部屋からばいんばいんと飛び跳ねているような音がしていることがあるため、アベニーが勝手に命名した。
ポルカ・ドット・スティングレイ (35)
005号室の宿泊客。神秘的で妖艶な女性で、オーナーとは昔の恋人同士。オーナーに懐くアベニーを可愛がっている。大人の余裕たっぷりで、もちろん一筋縄では落とせない。未来を予知する力があり、占い師をしている。
クーリー・ローチ (29)
002号室の宿泊客。臆病者で、自分より強いオーナーや料理長にはヘコヘコする元泥棒。夜行性。外の世界の情報に詳しい情報屋としての顔も持つが、お金がないのでオーナーにはいつも怒鳴り散らされていて、そろそろ追い出されそう。
ペーシュカショーロ (24)
001号室の宿泊客。強面のヤンキー兄さん。でも本当は子供好きで優しい人。笑うと犬歯が覗いて怖い。根はいい奴だがちょっと抜けているせいかしょっちゅう人の名前を間違える。ポルカさんにどきそわな毎日もしかしてこれが恋…!?
マーブル・ハチェット (57)
004号室の宿泊客。おなかがまんまるな老紳士。このホテルのメンバーの中では唯一ちゃんとお金を持っている。そのためオーナーはいつもこの人を特別視する。アベニーと談話室でおしゃべりするのが日課。びっくりすると飛びあがる
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ヴェルムート (69)
水没ホテルから少し離れたところにあるレストラン「tit knows」のオーナー兼料理長。温和で優しい知識人。昔話をするのが好き。彼のつくるスープは絶品で、ピーコックに料理を教えた師匠でもある。
シュレーゲル (12)
ヴェルムートのレストランで働く雑用係の少年。ヴェルムートに反抗してばかりだが本心では彼を大事に思っている。もともと富裕層エリアである水没ホテルと、そのホテルを利用している連中のことをあまりよく思っておらず、特にオーナーのことは敵視している。