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気持ちいいぐらい晴れた日の青空の下で芝生の上にごろんと寝転がるように
僕は気持ちいいぐらいの雨の音と、弾ける雨粒の心地よい振動が好き。
水の中にふわふわ浮くような感覚は、ちょうど空を飛びまわるのに似ているんじゃないかと思うとがあるけれど
それなら一番深い水槽の底で、ぼくはどんな鳥を仰ぎみているんだろう、
「 」
音にならない声がぶくぶくと泡に閉じ込められて、
空へ空へと昇っていく姿は、まさに鳥だと思うときがある。
行けもしない空のはるかかなた目指して一生懸命昇る鳥は
一体何時になったらその大きさを知るんだろう
光を反射して輝くそれは踊るように舞いあがり、僕の鼻先をかすめて歌いながら飛んで行くけど、
それは所詮僕と鳥との決定的な違いで
ぼんやりとその鳥を見るたびに
僕は深海魚で良かったとつくづく思えるんだ
「上から物を見るのに何の意味がある?下から見上げてこそ、その大きさが判るんじゃないか」
やっぱり僕の言葉は発せられないまま泡になり、
天を目指して飛んでいくその姿に、僕はちょっぴり寂しく思う。